鈴木 貴大
最新記事 by 鈴木 貴大 (全て見る)
- 吉原ド真ん中!千束3丁目に誕生したペット可の新築分譲高級マンション - 2016年7月26日
- 台東区の生活保護者の部屋探しと厳しい実状 - 2016年6月7日
- 台東区千束のリノベーション物件【D三ノ輪】 - 2016年6月5日
ここ最近、生活保護の方からお部屋探しをしているとのお問合せを多くいただきます。
生活保護者の物件探しはかなり骨の折れるものになります。そう、前回の記事以上です( ;∀;)
需要と供給が間に合っていない
台東区は東京23区で生活保護受給率がぶっちぎりです。
さらに台東区の面積は10.28㎢と23区内で一番小さいので、必然的に物件のパイも少なくなってきますので台東区は生活保護者の超密集地域になっているのです。
区の規定
生活保護を受給するには区で提示している規定内で納めなければいけません。
- 台東区内の物件であること
- 賃料は53700円まで
- 床面積が16㎡に満たない場合は減額(風呂トイレ洗濯機置き場などあれば16㎡未満でも減額されない場合もある)
- 前家賃を除いた初期費用の上限は279200円
- エレベーターがあれば家賃+管理費合わせて60000円までが上限
などなど細かな規定があり、それら全てをクリアしている物件でなければいけません。
NG物件ばかり
生活保護者の物件探しは完全に物件ありきでオーナー、管理会社がOKを出してくれない事にはお話が進められません。ただでさえ規定内に収まる物件はない上に、ほとんどの物件は生活保護NGと言われてしまいます。まさに宝探しをしているような感覚です。
保証会社審査の問題
オーナー管理会社側も問題なし、ケースワーカーから承認が下りてもまだゴールではありません。次に待ち構えているのが保証会社の審査となります。ここで審査が通らなければ全て水の泡となってしまい振り出しに戻ってしまいます。
同時審査の問題
賃貸物件の審査には一定の期間複数の申込みを募る同時審査と先着順で受け付けてくれる2つの審査方式があります。
同時審査の場合には、より内容の良い申込者が優先されますので生活保護者とそうでない方が同時審査になると間違いなく勝てません。ただでさえ区の規定内に収まる物件はお得な物件が多いので入居希望者はうじゃうじゃいます。
痛烈な願い
ぶっちゃけ言うと、生活保護者の部屋探しは恐ろしく大変です。風呂トイレ無しの○○荘みたいなところなら普通にありますよ。でもそんなところは住みたくないですよね?だからこちらも普通の生活が送れるであろう物件を必死に見つけます。それでも「ここはちょっと狭いし駅からの距離が・・・」なんて言われてしまうと元も子もありません。そんなに選べるほど物件は無いんです!!!ここしかないんです!!!!分かってください!!!!
ということで今回は終わります(´◉◞౪◟◉)